エンジニアとして働いていると、当然サーバー管理なども行うこともあります。かくいう私もサーバー管理を担当していたことがありました。
そんな私がブログを開設するにあたり選んだレンタルサーバーは『ConoHa WING』でした。ここでは『ConoHa WING』の特徴、メリット・デメリットを解説します。また、実際に契約して使ってみた感想について紹介します。
『ConoHa WING』の概要
『ConoHa WING』はインターネット関連事業を幅広く展開しているGMOが提供しているレンタルサーバーサービスです。
大手のレンタルサーバーと比較して『ConoHa WING』は新鋭のサービスですが、老舗に負けない性能と独自サービスの提供を意欲的に行っており、今一番勢いがあるレンタルサーバーです。また、最新の機能などを取り込む柔軟性の高さも特徴の1つでしょう。
『ConoHa WING』の特徴
国内最速のレンタルサーバー

国内の主要レンタルサーバーと比較すると、『ConoHa WING』は最速のレンタルサーバーになります。また、大量同時アクセスなどの高負荷にも強く、安定した処理性能を求めている人に最適なサーバーです。
ハードスペックはもちろん高いのですが、高速でPHPアプリケーションを実行できる「LiteSpeed LSAPI」を採用したり、キャッシュ機能の工夫、ソフト面での高速化も図っています。そのため、ページ表示速度は他社を寄せ付けない速さを実現しています。
WordPressに対する充実した機能

WordPressはブログ作成のツールとしてよく使われるソフトウェアです。そして、『ConoHa WING』はWordPressでのブログ開設に対して充実した機能を提供しています。
たとえば、サーバーに対してWordPressを簡単にインストールできる機能や、他のサーバーからブログを簡単に移行するための「かんたん移行ツール」の提供など、「これからWordPressを使ってブログ開設したい」というユーザーや、「すでにWordPressを使って他のサーバーでブログ開設している」というユーザー、両者に対して優しいサービスになっています。
さらにサーバー移行が不安な方には専任担当者による、WordPress移行代行サービスでよって安心・安全にサイトを移行することもできます。
このようにWordPressのインストールから移行まで、あらゆる面でサポートが充実しているサービスになります。
高い安定性とセキュリティ性

サーバーでは速さと同じくらい、安定性とセキュリティの高さも重要になります。この点も『ConoHa WING』は優れています。
サーバー稼働率99.99%以上を保証しているので、余程のことがない限りサーバーダウンすることはありません。また、ユーザーとサイト間の通信を暗号化する「SSL」を独自で作成しており、無料で提供されています。
さらに自動バックアップ機能を標準提供しているため、万が一データが消失した際も安心です。
『ConoHa WING』のメリット・デメリット
ここからは『ConoHa WING』のメリット・デメリットについて解説します。
ただ、昨今のレンタルサーバーは競争が激しく、どのレンタルサーバーも大きな差はありません。そのため、メリット・デメリットは本当にちょっとした違いでしかないです。乱暴に言っちゃうと、大手レンタルサーバーであれば気に入った名前で選ぶなんてのもアリです。
しかし、その中でも『ConoHa WING』だからこそのメリット・デメリットは多少なりともあるため、ここではその少しの差について解説していきます。
マジで速い
ページを見てもらうとき、まず一番大事なのは表示速度です。

なんだこのこのページ!全然開かないぞ!
見るのやーめた。
ページの表示速度が遅いとこんなことになりかねません。一生懸命書いた記事で内容も素晴らしいのに、表示速度が遅いために見てもらえないなんてシャレになりません。
大手レンタルサーバーはどれも速いので問題ありませんが、その中でも『ConoHa WING』は最速に相応しい速さです。やはり速いは正義なのだ!
導入が楽チン

ブログを開設する目的は「情報を公開して見てもらうこと」です。「ブログを作ること」はただの過程であり、あまり時間を割きたくないですよね。できるだけ簡単にブログを開設して、せっせと記事を作成したいのです。
この観点からみても『ConoHa WING』は優秀だなと感じました。WordPressの導入は簡単ですし、サイト管理パネルもシンプルであっさりと設定が完了します。そのため、本来やりたいことである「情報の公開」にすぐ取りかかることができました。
コスパが良い

ブログは長期的な運用になるため、ブログに掛かる費用は少しでも抑えられると良いですよね。ちりも積もれば山となるです。
『ConoHa WING』のブログ開設費用は、他の大手レンタルサーバーと比較するとお得です。とくに『WINGパック』というプランは圧倒的なコスパを誇っています。
ブログを開設する場合、大体下記の費用が掛かります。
- レンタルサーバー初期費用
- レンタルサーバー月額利用料
- ドメイン料(独自ドメインを取得する場合)
『ConoHa WING』の『WINGパック』は初期費用が無料ですし、「月額利用料」は他の大手レンタルサーバーと比較して安めの価格設定になっています。そして、「独自ドメイン」についてはパックに含まれているので無料で取得できます。
余程こだわりがない限り、『WINGパック』でレンタルサーバーと独自ドメインをセットで取得した方が良いでしょう。
新鋭だが実績も十分
概要でも述べたとおり、『ConoHa WING』は大手レンタルサーバーの中では新鋭の部類です。そのため、「実績」と「安定性」が少し気になったのですが、この点も問題なしと判断しました。
その理由として、有名ブロガーの導入実績が公式で公開されており「安定性」についても言及されていたからです。有名ブロガーはブランドが命ですから、嘘は言えないはずです。したがって、『ConoHa WING』の「安定性」は非常に高いものであると言えるのです。
実際に使ってみた感想
ここからは実際に『ConoHa WING』を使ってみて、
- 良かったところ
- 不満に感じたところ
に分けて紹介します。
良かったところ
速度は謳い文句通り

試しに本ページに対して「PageSpeed InSight」を掛けてみましたが、93点という好スコアをマークしました。
実際に自身のページにアクセスしてみても、すぐにページが表示されるので、ユーザーに対して不満を抱かせることはないかなと感じます。国内最速かどうかまでは判断できませんが、速度面で不満を感じることはないでしょう。
WordPressを導入しやすい

『ConoHa WING』にはWordpressを導入するための管理画面が用意されており、そこでサイト名やアドレスなど入れて、あとは設定を行うだけで簡単にWordpressを導入することができます。
もちろん、他のレンタルサーバーも同様のサービスを提供していますが、『ConoHa WING』の設定画面がわかりやすく、しかも各設定の解説も用意されているので、迷うことなくWordpressを始めることができます。
私は初めてWordpressでブログを構築しましたが、まったく迷うことなく簡単に作ることができましたよ。
管理画面が分かりやすい

『ConoHa WING』のサイト管理画面は、前述した「Wordpress」の導入画面からも分かるとおり、とてもシンプルで分かりやすいです。これは「Wordpress」の導入画面だけではなく、サイト管理画面全体に言えることです。
各サイト設定には解説が用意されており、「この設定がどういったものなのか?」、「どういった影響と与えるのか?」ということがすぐにわかります。
不満に感じたところ
ちょいちょい障害が発生する
1年少し使っていますが、その間に発生した障害件数は5件に上ります。サーバーには障害が付き物ではありますが、ちょっと発生件数が多いかなという印象があります。
ここ最近で発生した障害だと下記のような内容になります。
下記日時におきまして、ConoHaのDNSにおきまして障害が発生しておりました。
ご利用のお客様には大変ご不便をおかけいたしましたことを深くお詫び
申しあげます。発生日時 : 2021年7月13日(火) 5時52分頃
復旧日時 : 2021年7月13日(火) 6時30分頃
対象 : DNS機能をご利用のお客様
事象 : 以下、ネームサーバーに対する名前解決が不安定
ns-a1.conoha.io
ns-a2.conoha.io
ns-a3.conoha.io
原因 : 外部からの不正通信(DDoS攻撃)
対応 : 外部からの不正通信(DDoS攻撃)の遮断を実施し、
名前解決が正常に行われることを確認いたしました。
このように障害が発生しても短時間で復旧されることがほとんどなので、それほど心配することはありませんが、精神衛生上あまりよろしくないですね。
まとめ
『ConoHa WING』は「高速で安いレンタルサーバー」を求めている人にはピッタリのサービスです。また、新鋭ではありますが実績も十分にあります。あらゆる面から評価して、現時点で最強のレンタルサーバーと言っても過言ではないでしょう。
レンタルサーバーをどこにしようか悩んでいるのであれば、とりあえず『ConoHa WING』を選んでおけばOKですよ!
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