WSLを使っていると、「あれ?このディストリビューションのWSLバージョン何にしたっけ?」となって焦ることありませんか?
そんなときのために、ここではディストリビューションのWSLバージョンの確認方法を解説します。サクッとコマンドを入力するだけなので簡単です。
また、WSLバージョンを変更する方法も解説するので、確認したバージョンが期待通り出なかった場合は、手順を参考にWSLバージョンを変更して頂ければ幸いです。
WSLのバージョン確認方法
WSLのバージョンは2021年12月時点で、下記2つのバージョンが存在します。
- WSL1
- WSL2
WSL2 は、Windows 10 (バージョン 1903、ビルド 18362 以上) 、または、Windows11でのみ使用できます。
WLSバージョンはディストリビューション毎に設定できます。
各ディストリビューションのWSLバージョンを確認するためには、コマンドプロンプトで下記コマンドを実行すると確認できます。
wsl -l -v
実際にコマンドプロンプトで実行すると、下記のような表示が出てくるはずです。
VERSIONの列が各ディストリビューションのWSLバージョンになります。上記の表示だとUbuntu、DebianともにWSL2で実行される状態になっています。
WSLのバージョン変更方法
あまり使わないかもしれませんが、WSLバージョンを変えたいケースもあります。たとえば、昔に使っていたディストリビューションでWSL1上で動かしていたものをWSL2に移行した場合などです。
そんなときは下記コマンドを実行して、対象のディストリビューションのWSLバージョンを変更します。
wsl --set-version <Distro> <Version>
たとえば、DebianのWSLバージョンをWSL1に変更したい場合は、下記のようにコマンドを入力します。「1」の部分がWSLのバージョンを指しています。
wsl --set-version Debian 1
コマンドプロンプトでコマンドを実行すると、下記のような出力が出てきます。
WSLのバージョンを確認するコマンドを入力して、期待した通りにWSLバージョンが切り替わっているか確認します。
Debianの「VERSION」列が「1」になっているため、WSLバージョンが期待通り「WSL1」に変わっていることが確認できました。
まとめ
各ディストリビューションのWSLバージョンの確認方法と変更方法を解説しましたが、簡単なコマンドを入力するだけでできます。コマンドのオプションや入力値を忘れたり困ったりしたときは、下記コマンドでヘルプを表示させると良いでしょう。
wsl --help
また、WSL1とWSL2の詳細な違いについては、Microsoftの以下のリンクを参照してください。
WSLに関する記事は以下もあるので、こちらも参考にどうぞ。
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