Switch版のMinecraft(マイクラ)は、Realmsや公式が公開しているサーバー(「The Hive」や「CubeCraft」など)にしか接続できません。
しかし、自宅サーバーやレンタルサーバーに構築した統合版サーバー(Bedrock版サーバー)に接続したいという場面もあると思います。

ここではちょっとした裏技的な方法(BedrockConnect)を使って、外部サーバーへ接続する方法を紹介します。
概略説明
接続するための手順を紹介します…が、DNSの設定やIPアドレスの設定とか出てくるので、

これって本当に大丈夫なの?
と感じる方もいると思います。
そのため、これからどんなことをするのかを簡単にイメージを載せておきます。少しでも安心できるかと。
設定を変える前は以下のような状態でマイクラは公式サーバーへアクセスしています。

今回の変更を行うと以下のようになります。

上記のように特殊なDNSサーバーでBedrockConnectサーバー(踏み台サーバー)へ誘導し、そこから自分で指定したIPアドレスへ転送させることにより、公式サーバー以外のサーバーへの接続を実現しています。
では、上記の状態にするための手順を解説します。
外部サーバーへの接続手順
接続方法の概略を理解したところで、実際にそうなるようにする設定を解説します。
ここでは自宅に構築したマイクラサーバー(192.168.1.10)へのアクセス方法を例にして手順を解説します。
Switchの優先DNSと代替DNS設定を以下のように変更します。
優先DNS | 104.238.130.180(Bedrockサーバーを提供しているDNS) |
代替DNS | 008.008.008.008(Google Public DNS) |
まずは設定を開いて、

インターネット設定を開きます。

インターネット設定を開いたら、接続しているネットワークを選択して、

「設定の変更」を選択します。

設定画面が開くとDNS設定の項目があります。

デフォルトは「自動」となっているので、ここを「手動」に変更します。

すると、「優先DNS」と「代替DNS」の設定項目が現れるので、それぞれ冒頭に記載したIPアドレスを設定します。

設定が完了したら「保存する」を選択して、設定を保存しましょう。

以上でDNSの設定は完了です。
DNSの設定が完了したら、マイクラを起動します。

マイクラが起動したら、公式の特集サーバーへアクセスします。
どの特集サーバーでも良いのですが、ここの例では「The Hive」へアクセスすることにします。

するとBedrockConnectサーバーにアクセスして、以下のような画面が出てきます。

以上でBedrockConnectへアクセスできました。
最後にBedrockConnectから外部サーバーへ転送してもらう手順となります。
BedrockConnectの画面が開いたら、「Connect to a Server」を選択します。

すると以下のような画面が出てきます。

各項目の説明は以下の通り。
Server Address | 接続するサーバーのIPアドレスを入力します |
Server Port | 接続するサーバーのポート番号を入力します マイクラサーバーのデフォルトは「19132」です |
Display Name on Server List (オプション設定) | 接続サーバーの情報を保存する際の名前を入力します 必須ではありません |
Add to server list | オンにすると今回接続するサーバー情報を保存することができます 次回以降の接続が楽になるので、基本的にはオン推奨 |
今回の接続例に合わせて設定すると、以下のようになります。

最後に送信を押すと、設定したサーバーへの接続が始まります。

無事接続できました。

なお、「Add to server list」をオンにしていると、以下のようにServerListに保存したサーバー(MyServer)が表示されます。

次回以降はこちらを選択するとサーバーへの接続が開始されます。IPアドレスやポート番号の入力を省略できるので楽ですね。
BedrockConnectのその他情報
ここからはBedrockConnectを使う上で知っておくと便利な情報を紹介します。
保存したサーバーの設定を変えたい
BedrockConnectに保存したサーバー情報を変更したい場合は、「Manage Server List」の「Edit a Server」を使います。

「Manage Server List」を開くと以下の画面が表示されます。

「Edit a Server」を選択すると、以下の画面が表示されます。

プルダウンリストがあるので、ここで設定変更したサーバーを選択して「送信」を押します。

選んだサーバーの設定情報が表示されるので、変えたい設定を変更して「送信」を押しましょう。

以上で保存しているサーバー情報の変更ができました。
BedrockConnectに繋がりにくい
BedrockConnectは有志によって公開されているサーバーであり、しかも海外にサーバーがあるため接続が不安定になりやすい傾向にあります。
そんなときは接続するBedrockConnectサーバーを変えてみると良いです。
2023年4月時点で公開されているBedrockConnectサーバーは以下となります。
Location | IPアドレス |
---|---|
![]() | 173.82.100.84 |
![]() | 207.244.229.200 |
![]() | 188.165.49.178 |
![]() | 134.255.231.119 |
インターネット設定の優先DNSを上記のいずれかを選択して設定してください。
なお、公開されている最新のサーバー情報はBedcorkConnectのGitHubページを参照してください。
まとめ
Switchから公式以外の外部サーバーへ接続する方法を解説しましたが、仕組みを理解してしまえば簡単なことだと思います。
なお、このBedrockConnectは自分でサーバーを立てることもできます。
- 海外接続は不安
- BedrockConnect接続が不安定で繋がらない
- サーバーリストがサーバー上に残るのが怖い
と感じる方は、ローカルネットワーク内にBedrockConnectサーバー(併せてDNSサーバー)を立てると良いでしょう。
ちなみに私は接続が不安定だったので、持っていたRaspberry Pi上にBedrockConnectサーバーを構築しました。
BerockConnectサーバーの構築手順については、現在まとめ中なのでしばしお待ちください。
コメント
コメント一覧 (2件)
ニンテンドーオンラインがなくても特集サーバーなどに入ることは可能ですか?
なは様
コメントありがとうございます。
特集サーバーなどに入るためには、ニンテンドーオンライン(Nintendo Switch Online)への加入が必要となります。