『iPhone 13 Pro』は最高!でも弱点もあるぞ!

私は3年以上にわたり『iPhone 8』を使ってきたのですが、いよいよバッテリーがへたってきたので、『iPhone 13 Pro』に機種変更することにしました。

ここでは実際に『iPhone 13 Pro』を使ってみた感想をまとめたので、『iPhone 13 Pro』を購入するか迷っている方は参考にしてみてください。

目次

『iPhone 13 Pro』の説明

まずは簡単に『iPhone 13 Pro』がどういったスマホなのかを説明します。

『iPhone 13 Pro』の主な仕様

全部の仕様を載せると冗長になるので、『iPhone 13 Pro』で主要・重要な仕様だけ抜粋して載せておきます。

本体サイズ幅:71.5mm x 高さ:146.7mm x 厚さ:7.65mm
本体重量203g
ディスプレイ6.1インチSuper Retina XDRディスプレイ
ProMotion搭載(リフレッシュレート:10Hz 〜 120Hz)
最大輝度1,000ニト(標準)、最大輝度1,200ニト(HDR)
防沫性能、耐水性能、防塵性能IP68等級(最大水深6メートルで最大30分間)
カメラ(アウト)3眼カメラ
望遠:ƒ/2.8絞り値
広角:ƒ/1.5絞り値
超広角:ƒ/1.8絞り値と120°視野角
3倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、6倍の光学ズームレンジ
マクロ写真撮影(レンズ前2cm)
デュアル光学式手ぶれ補正(望遠、広角)
センサーシフト光学式手ぶれ補正(広角)
カメラ(イン)12MPカメラ
ƒ/2.2絞り値
ビデオ撮影浅い被写界深度でビデオ撮影(1080p、30fps)ができるシネマティックモード
最大4K、30fpsのProResビデオ撮影(容量128GBのモデルでは1080p、30fps)
ドルビービジョン対応HDRビデオ撮影(最大4K、60fps)
4Kビデオ撮影(24fps、25fps、30fpsまたは60fps)
1080p HDビデオ撮影(25fps、30fpsまたは60fps)
720p HDビデオ撮影(30fps)
バッテリービデオ再生:最大22時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大20時間
オーディオ再生:最大75時間
チップA15 Bionicチップ
2つの高性能コアと4つの高効率コアを搭載した新しい6コアCPU
新しい5コアGPU
新しい16コアNeural Engine

『iPhone 13 Pro』の特徴

『iPhone 13 Pro』ではさまざまな部分が進化しましたが、その中でも注目すべき部分について紹介します。

シネマティックモード

『iPhone 13 Pro』だけでなく、『iPhone 13』シリーズすべてに搭載された「シネマティックモード」は今回の『iPhone 13』の目玉機能と言えます。

AIにより「ピントを合わせる被写体」が判断され、映画のように奥行きと臨場感溢れる動画を撮影することができます。Appleが公開しているサンプル動画からもその様子が見て取れます。

また、ピント合わせは手動でも行うことができます。撮影中にピントを合わせたい対象をタップすると、そこにピントを合わせてくれるのです。

さらに凄いのは撮影中のみならず、撮影後にもピントを合わせる被写体を変えることができるのです!したがって、とりあえず簡単に撮影だけしておいて、後でピント合わせを調整して臨場感を演出することができるわけです。

3倍光学ズーム&マクロ写真撮影

今回の『iPhone 13 Pro』もカメラが進化しています。その中でも注目すべきは望遠が3倍光学ズームになったことと、超広角でマクロ写真撮影が可能になったことです。

まず、3倍光学ズームについてですが、前機種の最上位モデルである『iPhone 12 Pro Max』をでも2.5倍ズームだったので、『iPhone 13 Pro』はそれを上回ってきたことになります。光学なのでディテールを損なうことなくズームできるのは有り難いですね。

引用元:https://www.apple.com/jp/iphone-13-pro/

また、マクロ写真撮影に対応したことで、被写体に対して最短2cmまで寄って撮影できるようになりました。細かなものを接写したい場合や、物のディテールを写したいときに重宝する機能です。

引用元:https://www.apple.com/jp/iphone-13-pro/

ProResビデオ撮影

引用元:https://support.apple.com/ja-jp/HT200321

こちらはプロ向けの機能追加となりますが、録画フォーマットにProResが追加されました。ProResはApple作った動画編集に適した映像フォーマットで、データを圧縮するためRAWよりファイルサイズを抑えることができます。

そのため、「録画した映像を動画編集ソフトでガッツリとしたい」といった用途に役立つことでしょう。

ただし、機能追加は発売当日ではなく、後のアップデートによって追加されるようなので、実際に使えるようになるまでは少し待たされるかもしれませんね。

また、ProResと一口に言っても「ProRes 422」「ProRes RAW」といったように、ProResの中でもさらにフォーマットが分かれるので、どこまでサポートするのかは実際に使えるようにならないと分からないですね。

ProMortion対応ディスプレイ

「ProMotion」対応も見逃せない追加機能です。『iPad Pro』ではすでに搭載されていた「ProMotion」ですが、ついに『iPhone 13 Pro』シリーズで搭載されました。

「ProMotion」に対応したことにより、ディスプレイのリフレッシュレートを最大120Hzまで高めることができます。そのため、動きが激しい動画やゲームでも滑らかな表示が可能になりました。

また、リフレッシュレートが高くなると消費電力が多くなるため、バッテリー持ちが悪くなるのですが、『iPhone 13 Pro』はこの問題にも対策をうっています。なんと『iPhone 13 Pro』の「ProMotion」は10Hz〜120Hz間をリニアに自動で切り替えるのです。

120Hzのリフレッシュレートが活かせる動画をみる場合やゲームをする場合は120Hzに、写真やネットサーフィンなど画面の動きが少ない場合は10Hzにといった感じで、ディスプレイに表示されているものに合わせて、リフレッシュレートが10Hz〜120Hzの間を遷移します。

これにより、滑らかな画面表示を維持しながらも消費電力を抑えるという、他社のスマホに搭載されている120Hz表示とは違った強みを発揮します。

『iPhone 13 Pro』の感想

ここからは実際に『iPhone 13 Pro』を使ってみた感想を紹介します。

まず使ってみての率直な感想ですが、「マジで最高!」の一言に尽きます。それまで使っていた機種が『iPhone 8』だったということもあり、あらゆる部分で驚異的な進化を遂げているので、使えば使うほど感動を覚えます。「買って良かったなー」と素直に思えますね。

以降では『iPhone 13 Pro』を使ってみて、

  • 良かったところ
  • イマイチなところ

に分けてまとめました。

良かったとこ

まずは『iPhone 13 Pro』を使ってみて「良かったな」と感じた部分を紹介します。

とにかくカメラが最高

『iPhone 8』の時は広角レンズ1つだったので、撮影の幅が限られていました。また、ナイトモードも対応していなかったので、暗いところでの撮影はほとんど不可能でした。

しかし、『iPhone 13 Pro』に変えて撮影の幅が広がり、もっと写真を撮りたいと思うようになりました。子どもがいるので、子どもの成長を撮影する上でも、このカメラの性能の良さは嬉しいものです。今の季節だと運動会で大活躍すること間違いなし!

めっちゃ綺麗に撮れる

望遠も光学3倍ズームになっているので、遠くのものを綺麗に写せるのも良いですね。カメラを使う機会がグンと増すと思います。

マクロ写真撮影が便利

接写できるマクロ写真撮影も嬉しい機能です。ブログで電子回路の写真や、製品レビュー用の写真などを撮るときに重宝します。

『iPhone 8』だとピントを合わせるためにある程度離れる必要がありました。しかし、電子部品みたいに小さいものだと、「離れすぎると何の部品なのかわからなくなってしまう」というジレンマを抱えていました。

しかし、『iPhone 13 Pro』のマクロ写真撮影によってこのジレンマは解決しました。小さな部品でもグッと寄って撮影できるので、ブログに使う写真撮影が捗ります!接写できるって良いね!

HHKBのキートップ。肉眼でも見えないような凹凸がクッキリ

また、製品レビューでディテールを伝える時にも大活躍するので、私のようにブログで製品レビューを書いている方にとっては有り難い機能になっています。

シネマティックモード」がおもしろい

動画撮影の「シネマティックモード」は、iPhoneを使って映画のような奥行き、臨場感を出すための機能ですが、「普通にホームビデオとして使ってもおもしろいな」と感じました。

たとえば、製品レビュー動画を撮るとき、「背景をぼかして製品を強調したいな」と感じたときに使うと良い感じに撮影できました。

レゴやフィギュアを使った動画を作ってもおもしろそう

また、家族で遊んでいる時の動画を撮って、後で編集してピントを移動させてみたのですが、普通に撮った動画より被写体にメリハリがあって、思い出として残すには良いなと感じました。

状況によって「シネマティックモード」を使い分けると、いつもと違った雰囲気で撮影できて良いかもしれません。

ディスプレイが美しく滑らか

元が『iPhone 8』だったので、ディスプレイ自体の美しさにまず驚きました。輝度が高いので明るい場所でも視認性が高いですし、有機ELなので黒がクッキリとしています。「ここまで変わるか」と感動しました。

また、「ProMotion」に対応しているため画面スクロールが滑らかです。FPSゲームや高フレームレートの動画を見るときに、さらに真価が発揮されると思います。動画や画像では伝わりにくいので、ぜひ店頭などで触ってみてほしいですね。

ちなみに妻にヌルヌル動くスクロールを見せたところ、

ケイ

どう!すっごくヌルヌル表示されてるでしょ!
すごいでしょ!

言われてみればそうかな?
で、意味あるの?

ケイ

といった感じの反応だったので、ガジェオタやゲーマーとかじゃないとあまり感動しないかも。

バッテリー持ちが良い

まだ長く使っているわけではないので正確性に欠けますが、バッテリーの持ちがめちゃくちゃ良く感じます。省電力性に優れる「A15 Bionicチップ」の搭載、「ProMotion」機能による可変リフレッシュレート、これらによってバッテリー持ちが良くなっているのだと思います。

使っていた『iPhone 8』は1日持つか持たないかくらいで「厳しいなー」と感じていたのですが、『iPhone 13 Pro』を使ってみた感じ1日は余裕で持ちます。「なんだったら2日いけるんじゃない?」と思うほどです。これだけバッテリー持ちが良ければ、余程酷使しない限りバッテリーで不満を感じることはないでしょう。

【2021年10月25日 追記】
『iPhone 13 Pro』を使い続けて1カ月経過しましたが、バッテリー持ちの良さは際立って良いです。通勤時(通勤時間:4時間弱)にネットサーフィンや動画再生を行い、勤務中はLINEやメールなどといったか感じで使っていますが、それでも1日に終わりにバッテリーを確認すると50%程度残っています。

バッテリー容量自体はそれほど増えていないので、やはりチップの省電力性とディスプレイの省エネ動作が効いていると思われます。

とくにディスプレイの「ProMotion」は120Hzの滑らかさに目が行きがちですが、用途に合わせてリフレッシュレートを落とす機能の方が、目に見えないところでよく働いていると言えるでしょう。

イマイチなところ

ここからは『iPhone 13 Pro』を使ってみて「イマイチだな」と感じた部分を紹介します。

忌まわしきLightning端子

わかりきっていることですが、今回もUSB-C端子の採用は見送られ、Lightning端子が採用されています。

MacBookやiPad ProなどはUSB-C端子が採用されているので、そちらに合わせて貰えれば、充電器1つでそれぞれの機器を充電できてラクチンなのに…

iPhoneの新型が出るたびに注目されますが、いつまで経っても採用されないので、もはや諦めの境地に入ってきてますね。

TouchIDがない

『iPhone 8』でTouchIDに慣れていたので余計際立ちますが、TouchIDがないと不便に感じますね。やはりマスクをしているとロック解除できないのが面倒です。また、電子決済で支払うときにFaceIDでロック解除するのも面倒に感じます。

こちらも新型iPhoneが登場するたびに復活を望まれている機能ですが、『iPhone 13 Pro』でも復活することはありませんでした。新型の『iPad mini』にはTouchIDが搭載されていたので、ついでに『iPhone 13』シリーズにも搭載してくれたら良いのに…とは思いますね。

【2021年10月25日 追記】
TouchIDが無いスマホ生活になって1カ月経ちましたが、やはり不便!めちゃくちゃ不便!とくにマスク常用の今においてTouchIDがないのは致命的にきついです。『iPhone 8』を使っていたときはまったく不便はなかったので、さらに不便さが際立ちます。

マスク常用の環境が改善されれば、多少マシになるだろうとは思いますが、それでもやはりTouchIDは欲しいと感じますね。あまりの不便さに『Apple Watch』の購入まで検討し始めているので…

カメラの出っ張りがデカイ

「デカイっていっても、たかが知れてるでしょ。」と思っていましたが、侮っていました。もはやスマホの一部というより、「スマホにアタッチメントを付けているんじゃないか?」と感じるほどデカイです。『iPhone 8』を使っていたので、なおさら大きく感じるのかもしれませんが、それにしてもデカいな…

重い

『iPhone 8』と比較して本体サイズ・カメラなど、様々な部分が大きくなったこともあり、「重いな」という印象です。

スペック表上『iPhone 13 Pro』 の重量は203g、元々使っていた『iPhone 8』が148gだったので、55gも増えたことになります。実に1.4倍近く増加したわけで、そりゃ重いわけだ。ちなみに他社のスマホと比較しても203gというのは、かなり重い部類に入ります。

慣れてしまえば気にならなくなるでしょうけど、やはり軽い方が良いなとは思います。

意味はないが実測してみた

【2021年10月25日 追記】
重さについてですが、1カ月経ってすこし慣れてきました。といっても軽くなるわけではないので、指に掛かる負担は変わりません。使い続けていると指が少しプルプルしてくるんですよね。

まあ、『Pixel 6』も負けず劣らず重いので、もはやこの重さがスマホのスタンダードになりつつあるのかも知れませんね。

まとめ

『iPhone 13 Pro』を購入して使ってみた感想をまとめましたが、総じて「買って良かったな」と思いました。もちろん不満に感じる部分はありますが、それを上回る満足度があります。

これから2年、3年と使っていくスマホとしては、ベストの選択ができたのではないかなと思いました。

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