【2023年】ゲーム実況・配信におすすめのマイク5選

ゲーム実況の動画を作成する上で重要な要素となるマイク。なるべく高音質で聞き取りやすい音を拾い、使い勝手の良いものを選びたいものです。

ここではゲーム実況を実際に行いさまざまなマイクを使ってきた結果、「どういったマイクを選ぶと良いのか」、そして、「その条件を満たしたマイク5つ」について紹介します。

マイク選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ゲーム実況・配信に適したマイクとは?

まずはゲーム実況・配信に適したマイクについて解説します。

実際に実況プレイをやってみた経験上、以下の条件を満たしているマイクがゲーム実況・配信に適していると、身に沁みて感じました。

ゲーム実況・配信に適したマイク
  • マイクの種類は「コンデンサーマイク」
  • 高音から低音まで幅広く拾う(対応周波数が広い)
  • 音質が良い
  • 感度が良い
  • 接続が簡単
  • 声だけを拾う(周囲のノイズは拾わない)

マイク選びに迷った場合は、購入しようとしているマイクがこのリストと合致しているか確認してください。それだけで、最低限必要な性能・機能は満たせているはずです。

より詳細にマイクの選び方を知りたい方は次の「ゲーム実況・配信に適したマイクの選び方」を、とにかくおすすめのマイクを知りたいという方は「ゲーム実況・配信におすすめのマイク5選」を読み進めてください。

ゲーム実況・配信に適したマイクの選び方

ここではゲーム実況・配信に適したマイクの選び方を解説します。

基本的には「ゲーム実況・配信に適したマイク」の要件を満たすことですが、それ以外にもマイクには指向性や付属機能などもあるので、それらも要チェックです。

マイクの種類を確認

  • コンデンサーマイクを選べ!

マイクには種類があり、主に「コンデンサーマイク」「ダイナミックマイク」の2つに分類されます。

この2つのうち、ゲーム実況・配信に向いているマイクは「コンデンサーマイク」となります。

なぜ、「コンデンサーマイク」がゲーム実況・配信に向いているかというと、「ダイナミックマイク」と比べると「感度が高く、幅広い周波数の音を拾う事が出来る」からです。そのため、高音質な音で収録・配信ができます。

音質を左右する感度・周波数特性の確認

  • 感度は高いものを選べ!
  • 周波数特性は幅が広いものを選べ!

「コンデンサーマイク」は「ダイナミックマイク」より感度が良く、拾う周波数も幅広いわけですが、当然「コンデンサーマイク」の中でも性能差があります。

実際に様々なマイクを購入してゲーム実況を試してみた結果、ゲーム実況・配信に適しているマイクは「感度が高く」「拾う周波数が広い」ものが良いと感じました。

感度について

感度は音の拾いやすさを表しています。

感度が高いと声を拾いやすく、PCでゲイン調整しなくても十分な音量を確保できます。逆に感度が低いと声が聞き取りにくいため、PCのゲイン調整や編集で音量を調整をする必要があります。

「調整できるのであれば感度が低くても良いのではないか」と思ってしまうかもしれませんが、ここに落とし穴があります。理由は、PCのゲインや編集で音量調整すると、信号の伝送路上で乗ったノイズも増幅させてしまい、ノイズが目立ってくる場合があるからです。

そのため、なるべく感度の高いマイクを選ぶことにより、PC側でゲイン調整をしなくても良いようにしたいわけです。なお、マイク自体にゲイン調整機能が付いていて、それで音量調整する分には問題ありません。伝送路へ信号を乗せる前に増幅しているので。

ただ、感度が高いことは良いことばかりではありません。エアコンの音やPCの操作音など、周囲の環境音を拾いやすくなるというデメリットもあります。この辺りは後に紹介する指向性で上手いこと回避する必要があります。

感度に関する用語
  • 最大SPL(Sound Pressure Level)
    最大SPLはそのマイクが受けられる最大の音圧レベルのことです。これ以上の値の音圧を入力すると、音が歪んでしまい、最悪破損してしまいます。

  • THD(Total harmonic distotion)
    全高調波歪(ぜんこうちょうはひずみ)、歪率とも言います。信号の歪みを表す値で、一般的には信号のレベル+歪みの比率で表されます。

周波数について

次に周波数特性ですが、こちらは幅広ければ広いほど良いと思います。広いほど低音から高音まで漏らすこと無く音を拾うことができるので、幅広いに越したことはありません。

といっても、「そんなに幅広くなくていい!その分安くしてくれ!」という考えもあるでしょうから、そこは価格との相談かなと思います。

用途に合わせて指向性を確認

  • 一人で実況なら「単一指向性(カーディオイド)」を選べ!
  • 複数人で囲んで実況なら「無指向性(オムニディレクショナル)」を選べ!

マイクには指向性という性質があります。

指向性は基本的には以下の3つに大別されます。実際にはさらに細かく分かれますが、とりあえず大まかな種類を把握しておくだけで問題ありません。

指向性の種類
  • 無指向性(オムニディレクショナル)
    全方位(360度)の音を拾います。複数人でマイクを囲んで話すときに用いられる。

  • 単一指向性(カーディオイド)
    正面の音を拾います。ゲーム実況・配信を1人でやる場合は、この指向性を選びたい。

  • 双指向性(バイディレクショナル)
    正面と背後の音を拾います。インタビューや演奏などに用いられる。

1人で話しながら行うゲーム実況・配信の場合は「単一指向性(カーディオイド)」のマイクを、複数人で囲んで実況する場合は「オムニディレクショナル」のマイクを選ぶと良いです。「双指向性(バイディレクショナル)」はゲーム実況・配信だと使う機会はないと思われます。

接続端子を確認

  • 利便性を重視するなら「USB接続」を選べ!

マイクの主な接続端子以下の通りです。

マイクの主な接続端子の種類
  • USB
  • ミニプラグ(3.5mm)
  • フォーンプラグ
  • XLR

この中でゲーム実況・配信に適している端子は、やはり「USB」でしょう。ゲーム実況・配信の場合、基本的にPCに接続して収録・配信することがほとんどだと思うので、「USB」で接続できるマイクを選択しておけば間違いありません。

ただし、すでにPCと接続できるマイクアンプやミキサーなどを持っていて、それらの品質が高い物であるならば、その音響機器に接続できる端子を選ぶと良いでしょう。

付属機能の確認

  • 用途にマッチした機能が付いているものを選べ!

高性能・高機能なマイクになると、音を拾う以外の機能を持ったものもあります。代表的な機能としては以下の通りです。

ミュート機能

マイクにミュート用のボタンが用意されており、そのボタンを押すことでミュートのON/OFFを切り替えることができます。ゲーム配信を行うときは重宝する機能なので、ゲーム配信を考えているのであれば、ミュート機能付きのマイクを選ぶと良いでしょう。

ゲイン調整機能

マイクにゲイン調整用のダイヤルが用意されており、そのダイヤルを回すことでゲイン調整ができます。PCでゲイン調整(増す方向)するとノイズも増幅してしまう可能性があるのため、そういうのが気になる方は、ゲイン調整機能が付いたマイクを選ぶと良いでしょう。

指向性の切替機能

マイクが複数の指向性に対応しており、スイッチによって指向性を切り替えることができます。一人で実況することもあれば、複数人で実況することもあるといった方は、指向性の切替機能が付いたマイクを選ぶと良いでしょう。

内蔵ポップガード

ポップガードが内蔵されており、別途ポップガードを用意しなくてもポップノイズを軽減することができます。外付けのポップガードを用意するのが面倒と感じる方は、ポップガードが内蔵されているマイクを選ぶと良いでしょう。

最後に価格の確認も忘れずに

  • 費用対効果が適切なものを選べ!

高性能であればあるほど良いのは確かですが、その分価格はどんどん高くなります。無意味に高性能なマイクを買ってお金を無駄にするのは勿体ないです。

自分が求める性能を少し上回る程度の物を選んで、費用対効果が適切なものにしましょう。

ゲーム実況・配信におすすめのマイク5選

ここでは実際に使ってみたり使用者の感想をまとめた結果、間違いなくおすすめと言えるマイクを5つ厳選しました。

「迷って決められない!」という方は、この5つの中から選びましょう。

Blue Microphones『Yeti』

Blue Microphones<br>相場価格:18,000円
マイクの種類コンデンサー
サンプリングレート48 kHz
ビットレート16bit
指向特性単一指向性
無指向性
双指向性
ステレオ
周波数特性20Hz - 20kHz
最大SPL120dB(THD: 0.5% 1kHz)
感度4.5mV/Pa (1 kHz)
便利機能ミュート機能
ゲイン調整機能
指向性の切替機能
価格18,000円前後

今のところオススメNo.1のマイクはこの『Yeti』です。私のゲーム実況動画では現在進行形でこの『Yeti』を愛用しています。

圧倒的な感度と周波数特性によって高音質で収録できており、非常に満足度の高いマイクです。これ以上となるともはや趣味の世界、プロの世界になってくるかも。

また、音質も然る事ながら、機能性にも優れているのがこの『Yeti』の特徴です。

「ミュート機能」、「ゲイン調整機能」、「指向性の切替機能」を備えており、あらゆるシーンにおいてベストな収録・配信が可能となっています。

HyperX『QuadCast』

HyperX<br>相場価格:17,000円
マイクの種類コンデンサー
サンプリングレート48 kHz
ビットレート16bit
指向特性単一指向性
無指向性
双指向性
ステレオ
周波数特性20Hz - 20kHz
最大SPL-(未公表)
感度-36dB (1V/Pa 1kHz時)
便利機能ミュート機能
ゲイン調整機能
指向性の切替機能
ポップガード内蔵
防振、耐衝撃マウント
価格17,000円前後

『Yeti』購入時に悩まされたマイクの1つがこのHyperX『QuadCast』でした。

こちらも『Yeti』負けず劣らずの音質と機能性を兼ね備えており、非常に使い勝手の良いマイクになっています。とくに『Yeti』にはない「ポップガード内蔵」を備えており、別途ポップガードを用意する必要がありません。

また、『Yeti』同様に 「ミュート機能」、「ゲイン調整機能」、「指向性の切替機能」 を備えており、「防振、耐衝撃マウント」なので、揺れや振動にも強いという特徴があります。

では、なぜ『Yeti』にしたのかというと、色々と調べた結果ゲイン調整の幅が『Yeti』の方が広く、小さな音でも拾いやすいからです。したがって、私の用途的に小さな音も拾って欲しかったので『Yeti』にしました。そういう用途じゃないのであれば『QuadCast』の方が良いかもしれません。

AVerMedia『AM310』

AVerMedia<br>相場価格:12,000円
マイクの種類コンデンサー
サンプリングレート48 kHz
ビットレート16bit
指向特性単一指向性
周波数特性20Hz - 20kHz
最大SPL120dB(at 1 kHz)
感度-60 ± 5 dB(1 kHz、0dB = 1V/u bar)
便利機能ミュート機能
価格12,000円前後

こちらも『Yeti』購入時に悩まされたマイクの1つです。ゲーム実況・配信で有名なマイクの1つで、安定して高評価を得ています。

機能性はシンプルですが、性能は十分で高音質な収録・配信が可能です。とくにキャプチャーボードにAVerMedia製のものを使っている方は、本製品との相性が良く使い勝手が良いです。

機能がシンプルな分だけ価格も抑えめになっており、『Yeti』や『QuadCast』はちょっと高すぎるという方にとって、『AM310』は費用対効果のバランスが取れた優秀な製品となります。

マランツ『MPM1000U』

marantz(マランツ)<br>相場価格:7,000円
マイクの種類コンデンサー
サンプリングレート48 kHz
ビットレート16bit
指向特性単一指向性
周波数特性20Hz - 17kHz
最大SPL132dB(THD ≦ 1%, 1 kHz)
感度-34dB ± 2dB(0dB = 1V/Pa @ 1kHz)
便利機能-
価格7,000円前後

『Yeti』を購入する前まで、私はこのマランツ『MPM1000U』を使っていました。

音響老舗のマランツが作っているだけあって、安定した音質で収録・配信ができるマイクになっています。感度・周波数特性も必要十分な数値となっており、ノイズが乗るといったこともありません。非常に優秀なマイクだと感じました。

「じゃあ、なんで『Yeti』買ったの?」という疑問が出てくると思いますが、もちろん理由があります。それは本当に僅かではありますが、音の籠もりが少し気になったのです。

本当に僅かなのでゲーム実況・配信には何も影響ないのですが、ただただ自分が気になるという理由で『Yeti』を購入しました。(他の人がどうこう言おうが自分が納得できないと満足できない性分なので…)

費用対効果を考えるのであれば『MPM1000U』がベストかも…しれません。

ソニー『ECM-PCV80U』or『ECM-PCV40U』

ソニー<br>相場価格:4,000円
マイクの種類コンデンサー
サンプリングレート48 kHz
ビットレート16bit
指向特性単一指向性
周波数特性80Hz - 15kHz
最大SPL-(未公表)
感度-40dB±3.5dB
便利機能-
価格4,000円前後

『MPM1000U』を購入する前まで使っていたのが、この『ECM-PCV40U』でした。

『ECM-PCV80U』と『ECM-PCV40U』の違いは、マイクスタンドとUSBユニットが付属している or していないなので、マイク部分の性能は一緒になります。

私は少しでも音質にこだわりたくて『ECM-PCV40U』を購入して、定番のマイクアンプ『AT-MA2』を介してPCと接続していました。マイクアンプを噛ませずにPC直繋ぎだと音量が取れないので厳しいとおもいます。

感度と周波数特性はそれなりで、続くか分からないけどとりあえずゲーム実況・配信を始めてみようかなという、初心者向けのマイクです。

ただ、「ゲーム実況・配信を絶対継続するんだ!」という方は『ECM-PCV80U』、『ECM-PCV40U』では満足出来なくなるのは明白なので、『Yeti』や『QuadCast』を選んだ方が幸せになれます。(私がそうだったので…)

あると便利なマイクの周辺機器

ここでは実況・配信用にマイクを買ったのであれば、欲しくなる周辺機器について紹介します。

マイクと一緒に揃えたい周辺機器
  • ポップガード
  • マイクスタンド・アーム

ポップガード

マイクガードは息の吹き込みによる雑音や、マイクに対してツバが飛ばないようにするために使う物です。マイクの近くでしゃべると、どうしても吐息が入ってしまうので、そういったのが気になる方は購入した方がいいです。

ポップガードは主に「布製」と「金属製」に大別できますが、より忠実に音を収録・配信したいのであれば金属製のポップガード(メタルポップガードとも)をおすすめします。ただ、布製のポップガードと比較すると若干高価になる傾向にあるので、そこがネックになります。

おすすめの金属製ポップガードは以下の商品です。

STEDMAN<br>相場価格:5,000~6,000円

「とりあえず息の吹き込みが抑えられれば良い」というのであれば、布製ポップガードで良いと思います。ないよりは断然マシですから。

おすすめの布製ポップガードは以下の商品です。

キクタニ<br>相場価格:2,000円

マイクスタンド

商品によってはマイクスタンドが付いてないマイクもあり、その場合はマイクスタンドを購入する必要があります。

マイクスタンドには「卓上型」と「アーム型」があります。

「卓上型」は取り回しが利きやすいですが、卓上のスペースを取ってしまうため不便に感じるかもしれません。とくに高性能なマイクはサイズが大きいものが多く、思ったよりスペースを取るので更に注意が必要です。

そんなときに役立つのが「アーム型」のマイクスタンドです。

マイクアームを使ってマイクを設置しておけば、使わない時はアームを折りたたむことでスペースの圧迫を防ぐことができます。また、頭上にマイクを設置したい場合などにも活用できます。

おすすめのマイクアームは以下の商品です。

audio-technica<br>相場価格:8,000円

まとめ

マイクの選び方とおすすめのマイクを紹介しましたが、良いマイクは見つかったでしょうか。

マイクはゲーム実況・配信をする時に重要な要素となるので、自分が満足する商品を買うと良いでしょう。そうすることで、ゲーム実況・配信へのやる気も変わってきますよ。

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