MacBookを使い始めた結果、MacBookをデスクトップのように使うクラムシェルモードを活用するようになりました。すると欲しくなるのがMac用のキーボードですよね。
さまざまなキーボードを検討した結果、Mac用のREALFORCE『REALFORCE for Mac』を購入するに至りました。
ここでは『REALFORCE for Mac』を使ってみた感想、また、所持している『REALFORCE91UBK』(変荷重)や『HHKB Professional HYBRID Type-S』との違いについてまとめたので、購入時の参考にしてください。
『REALFORCE for Mac』の概要
『REALFORCE for Mac』はMac用にキー配列が配置されており、キートップフォントもシンプルなデザインを採用しています。また、全体的なデザインもMacと馴染むようなデザインになっており、「MacでREALFORCEを使いたい!」という要望に応えた製品になっています。
Mac用に作られたREALFORCEは多くのラインナップが用意されています。私が購入したのは赤字のキーボードになります。
型番 | テンキー | 荷重 | APC | カラー | キー配列 | 価格 | 補足 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
REALFORCE TKL SA for Mac R2TLSA-US4M-WH R2TLSA-US4M-BK | × | 45g | ○ | 白/黒 | 英語配列 | 32,000円前後 | 静音タイプ |
REALFORCE TKL SA for Mac R2TLSA-JP4M-WH R2TLSA-JP4M-BK | × | 45g | ○ | 白/黒 | 日本語配列 | 32,000円前後 | 静音タイプ APC機能有 |
REALFORCE TKL SA for Mac R2TLSA-US3M-WH R2TLSA-US3M-BK | × | 30g | ○ | 白/黒 | 英語配列 | 32,000円前後 | 静音タイプ |
REALFORCE TKL SA for Mac R2TLSA-JP3M-WH R2TLSA-JP3M-BK | × | 30g | ○ | 白/黒 | 日本語配列 | 32,000円前後 | 静音タイプ |
REALFORCE TKL for Mac R2TL-USVM-WH R2TL-USVM-BK | × | 変荷重 | × | 白/黒 | 英語配列 | 32,000円前後 | 非静音タイプ |
REALFORCE TKL for Mac R2TL-JPVM-WH R2TL-JPVM-BK | × | 変荷重 | × | 白/黒 | 日本語配列 | 32,000円前後 | 非静音タイプ |
REALFORCE SA for Mac R2SA-US4M-WH R2SA-US4M-BK | ○ | 45g | ○ | 白/黒 | 英語配列 | 32,000円前後 | 静音タイプ |
REALFORCE SA for Mac R2SA-JP4M-WH R2SA-JP4M-BK | ○ | 45g | ○ | 白/黒 | 日本語配列 | 32,000円前後 | 静音タイプ |
REALFORCE SA for Mac R2SA-US3M-WH R2SA-US3M-BK | ○ | 30g | ○ | 白/黒 | 英語配列 | 32,000円前後 | 静音タイプ |
REALFORCE SA for Mac R2SA-JP3M-WH R2SA-JP3M-BK | ○ | 30g | ○ | 白/黒 | 日本語配列 | 32,000円前後 | 静音タイプ |
REALFORCE for Mac R2-USVM-WH R2-USVM-BK | ○ | 変荷重 | × | 白/黒 | 英語配列 | 32,000円前後 | 非静音タイプ |
REALFORCE for Mac R2-JPVM-WH R2-JPVM-BK | ○ | 変荷重 | × | 白/黒 | 日本語配列 | 32,000円前後 | 非静音タイプ |
購入したモデルの特徴としてはキー荷重が30gであり静音であるというところですね。また、テンキーレスという点も特徴の1つでしょう。
キー配列はUS配列を選択しましたが、JIS配列でも使用感は大して変わりないでしょう。
その他のMac用REALFORCEは以下からどうぞ。
『REALFORCE for Mac』の感想
ここからは『REALFORCE for Mac』を実際に使ってみた感想を以下の項目に分けて紹介します。
『REALFORCE for Mac』の良かったところ
まずは『REALFORCE for Mac』を使ってみて「良かった」と感じた部分を紹介します。
Macに馴染むデザイン
Mac専用に作られたキーボードということもあって、Macと並べて置いたときに馴染みやすいデザインになっています。他のREALFORCEのデザインも悪くありませんが、『REALFORCE for Mac』と比較すると、やはり少し浮いた存在になってしまいますね。
また、キートップがシンプルなところもMacと一緒なので、「シンプルなデザインが好み」という方にとって、この『REALFORCE for Mac』は非常に魅力的なキーボードとなっていると言えます。
抜群の安定感
これは『REALFORCE』シリーズ全体を通して言えることですが、キーボードを置いたときの安定感は抜群です。そこら辺のキーボードと比較すると圧倒的な重量があり、その重さによって設置時の安定感が得られます。
この安定感の高さもタイピングのしやすさ、心地よさに繋がっているので、『REALFORCE』シリーズの特徴的な部分と言えるでしょう。
ただし、本当にズッシリとした重さなので、持ち運んで使うと言った用途には向いていません。そういった用途をするのであれば、『HHKB』シリーズの方が断然オススメでしょう。
圧倒的な静音性(静音モデル限定)
私が持っているキーボードの中でもっとも静音性に優れていたのは『HHKB Professional HYBRID Type-S』でした。しかし、今回購入した『REALFORCE TKL SA for Mac』はその静音性を上回るものでした。
『HHKB Professional HYBRID Type-S』より更に高音域が抑えられており、「コトコトコト」という音になります。底打ちしないようにタイピングすると静音性はさらに上がります。また、キーが擦れる音はまったくありません。
逆に言うと、入力した時の物足りなさを感じる人もいるかもしれません。
『REALFORCE for Mac』の良いとも悪いとも言えないところ
ここからは『REALFORCE for Mac』の良いとも悪いとも言えないところを紹介します。
キートップの肌触りはちょいザラ
キートップの肌触りは実際に触ってみないとわからない部分です。
触った感触としては「ちょっとザラっとした感じ」で『HHKB Professional HYBRID Type-S』のキートップの感触と似ています。材質的に使い続けてもテカってくることはなさそうです。
『REALFORCE91UBK』やMacBook本体のキーボードのようにツルッとはしていないので、ツルッとした感触が好みの人は他のキーボードを検討した方が良いかもしれません。
APC機能の有効性はよくわからない(APC機能付きモデル限定)
モデルによってはAPCという機能が備わっています。キースイッチのオン位置(キーを押して反応するまでの深さ)を調整できる機能です。
オン位置を深くすることで誤入力を軽減したり、オン位置を浅くすることで高速なキー入力ができるようになるわけです。
ただ、この機能の有効性はあまり感じることができませんでした。
確かに設定を変えると入力を検知する位置が変わっていることは確認できます。しかし、それは注意深くキーを押し込むと認識できる程度の差であって、実際にタイピングしているときは押し込む深さの違いは薄れ、違いを感じなくなります。
かなり繊細なタイピングを行っている人はこの違いを感じるかもしれませんが、普通に使っている限りはこのAPC機能の有効性を感じることはないでしょう。もしかしたら、瞬発力が必要なゲーミング用途などでは真価を発揮するかもしれません。
キー荷重30gは驚異的なキーの軽さ…だけど(荷重30gモデル限定)
キー荷重が30gのキーボードは初めて触りましたが、想像していたより圧倒的に軽いです。『HHKB』のキー荷重45gに慣れていると、「え!これで入力されちゃうの!?」と感じるでしょう。私はそうでした。
クリック感はほとんどなく、指の力を抜くと指の重さだけでキーが押し込まれ入力されます。そのため、基本的には指をキーから浮かせておかなければならないと考えておいてください。
キーの上に指を置くとしても、本当にそっと添えるだけにしなければなりません。
この軽さが良いか悪いかと言えば、人それぞれとしか言えません。できることならば店頭などで触ってみて購入した方が良いです。しかし、なかなか展示していないので試すことができないですよね…。
あえて例えるとするならば、頬を押し込んだ時の感触に近いように思います。(頬の固さは人それぞれなので感じ方に差があると思いますが…)頬を押し込むと歯の感触が指に伝わってきますが、これがキーの底打ちと考えるとかなり似ています。
ちなみに、「こんなに軽いとミスタイプが増えるのでは?」と最初思いましたが、気になるほどミスタイプが増えたという印象はありません。
指の疲れはあまり変わらない(30gモデル限定)
30gを購入してみた理由として、タイピングによる指の疲れが少し軽減されるのか確認したかったからでした。結果として指の疲れは軽減されませんでした。
先ほども述べたとおり、キーを押し込む力は少なくなりましたが、指を浮かせておくために力を要するため、相殺されて指への疲労感は変わらないと感じます。
キー荷重についてはその人に合った荷重というものがあるので、必ずしも30gなら疲れにくくなるということはないようです。一般的な45gか変荷重の方が馴染みやすいかと思います。
『REALFORCE for Mac』のイマイチなところ
ここからは『REALFORCE for Mac』のイマイチところを紹介します。
無線機能が欲しいと感じる
『Mac用REALFORCE』は有線でしか接続できないことは購入前からわかっていたことですが、やはり「無線で繋ぎたいなー」と思っちゃいます。(後悔はないが、そう思ってしまうのは人間の性か)
購入する際は「本当に有線オンリーで良いんだな!?」と今一度自問自答しましょう。そして、「大丈夫だ!」と判断したら買いましょうね。
『REALFORCE for Mac』と他のキーボードを比較
ここでは『REALFORCE for Mac』を、他の愛用しているキーボードと比較してみた結果をまとめました。
『REALFORCE for Mac』はかなり特殊なキーボードなので、結構違いがありました。
『HHKB Professional HYBRID Type-S』との比較
『HHKB Professional HYBRID Type-S』と比較した場合、キー配列は説明するまでもない違いなので、それ以外の目立つ違いを取り上げます。違いとしては下記通りとなります。
- キー荷重
『HHKB HYBRID Type-S』も従来の『HHKB Professional2 Type-S』に比べて軽くなったと感じていたのですが、『Mac用REALFORCE』はそれを遥かに上回るものでした。 - 静音性
『Mac用REALFORCE』は『HHKB HYBRID Type-S』より更に高音部分の音が抑えられています。ただし、音による入力の気持ちよさは少し薄れている印象。 - 安定性
『Mac用REALFORCE』は持ち運びは考慮していないため、かなり重量があり、設置したときの安定感は抜群です。
対して『HHKB HYBRID Type-S』は携帯性も考慮されているため、比較的本体重量が軽く、『Mac用REALFORCE(荷重30g+静音)』より設置の安定性が劣ります。 - 接続方法
『Mac用REALFORCE』はUSB有線接続のみ対応。
『HHKB HYBRID Type-S』はUSB有線接続とBluetoothによる無線接続に対応。
やはり無線接続があると何かと便利です。 - APC機能の有無
APC機能の有効性はあまり感じることができませんでしたが、無いより有った方が良いかなといった感じですね。 - 外観
外観の違いは二つを並べた画像を下に載せておきます。
『Mac用REALFORCE』は美しさと高級感があり、所有感を満たしてくれます。
一方『HHKB HYBRID Type-S』は落ち着いたデザインで玄人感がありますね。
『REALFORCE91UBK(変荷重)』との比較
同じREALFORCEの製品である『REALFORCE91UBK(変荷重)』と比較した場合、以下の点が目立つ違いになります。
- キー荷重
変荷重と30g荷重を打ち比べると、まるで別物となります。
変荷重は押し込んだときに反発感があり、リズミカルな入力をサポートしてくれます。
30g荷重はキーの存在をなるべく消し去り、指の動きを邪魔しないようにしてくれます。
どちらも一長一短なので、自分の好みに合わせて選択することが重要となります。 - 静音性
『REALFORCE91UBK』は静音性を重視した製品ではありませんが、それでもかなり静かな部類です。ただし、『Mac用REALFORCE』はそれを遥かに上回る静音性を実現しています。 - 安定性
これについてはどちらも安定性抜群です。キーボードとしては両方ともかなり重量がありますからね。 - 接続方法
こちらも優劣はありません。どちらもUSBによる有線接続なので。 - APC機能の有無
APC機能の有効性はあまり感じることができませんでしたが、無いより有った方が良いかなといった感じですね。 - 外観
外観の違いは二つを並べた画像を下に載せておきます。
『Mac用REALFORCE』のホワイトは、白いデスクの上だとそこまで目立ちません。
一方『REALFORCE91UBK』のブラックは、白いデスクの上だと存在感抜群ですね。
まとめ
『Mac用REALFORCE(荷重30g+静音)』を半年ほど使い続けてみましたが、満足度はとても高い製品でした。ただし、使う人を選ぶキーボードであることは間違いありません。
かなり尖った製品なので、購入する場合は「本当にこれでいいのか?」と今一度じっくり考えると良いでしょう。
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