『KENスクール』の評判を現役エンジニアが解説

プログラミングスクール大手の1つである『KENスクール』。プロモーションやビジネス雑誌で多く取り上げられており、注目されているスクールであることは間違いありません。しかし、「実際のところどうなの?」と感じている人もいるのではないでしょうか。

ここではエンジニア歴14年目に突入した筆者から見た『KENスクール』のオススメ度を教えます。また、その理由と『KENスクール』はどういったスクールなのかも解説します。

目次

『KENスクール』のオススメ度

まず一番気になるであろうオススメ度ですが、エンジニア目線から見て★5段階中★4としました。

数多あるプログラミングスクールの中で見ると、『KENスクール』の学習内容は実戦で役立つ技術が身につく確率は高いと言えるでしょう。

とくに『KENスクール』は「現場」を重視しているスクールです。そのため、実戦で使われている機材やツールなどが用意されており、現場さながらの環境で学習できるのです。

以降ではオススメ度★4とした理由について紹介します。

KENスクール[ピーシーキョウシツ]

評価が高い部分

現場重視のレッスン

『KENスクール』の特長として、もっとも重要な要素がこの現場重視のレッスンです。

スクールでしっかりと学習したにも関わらず、いざ就職・転職して実戦に取り組んでみると、まったく環境や作業内容が異なっていた、なんてことはよくある話です。

たとえば、私が勤めている会社にも毎年新卒が入ってきてます。地力の高い優秀な学生です。しかし、実戦となるとなかなか活躍できないものです。地力はあるし大学で十分スキルを磨いてきたはずなのにです。

その理由は簡単で、実戦に対するスキルを身につけていないからです。いくらスキルを磨いていたとしても、それが実戦向きのスキルでなければ役に立たないのです。

そういう観点で見ると『KENスクール』は非常に優れたスクールと言えます。『KENスクール』には実戦でよく使われる機材やツールが豊富に用意されており、他のスクールと比較して、より実戦に近い環境でレッスンを受けることができます。

したがって、『KENスクール』の現場に近い環境というのは、かなりメリットのある要素と言えます

受講生と講師が1対1となって授業を受ける

『KENスクール』のレッスンは基本的に受講生と講師が1対1となって授業を受けます。これもメリットとなる要素です。

プログラミングを学習し始めると、止めどなく疑問が溢れてきます。この疑問をなるべく早く解決していかないとモチベーションが下がり、学習の継続が苦しくなります。だって、分からないことだらけで学習を進めても楽しくありませんからね。

授業が講師1人に対して複数人の受講生で受ける形式の場合、質問がしにくかったりして、どうしても疑問などが浮かんだ時にすぐ解決ができず消化不良になりがちです。

一方、講師が常に付いている1対1の授業であれば、受講生の疑問などに対して講師がすぐに対応できます。

このように1対1で行う授業は、効率的かつ効果的に学ぶにはとても有効な形式と言えます。

充実した無料就職・転職サポート

プログラミングのスキルを身につけたい理由は何でしょうか?大体の方は、そのスキルを武器に就職・転職を考えているのではないでしょうか。つまり、スキルを身につけることは目的の過程に過ぎません。

しかし、いくらスクールでスキルを身につけたからといって、簡単に就職・転職できることはないでしょう。なぜならそのスキルを活かした実績が無いからです。つまり、いくら高いスキルを身につけたとしても、社会から見たら未経験者なのです。なかなか雇ってくれる会社はないでしょう。

そこで重要となるのがスクールの就職・転職サポートです。『KENスクール』は就職・転職サポートにもしっかりと力を入れているスクールです。

IT業界を熟知した専任のキャリアアドバイザーによってヒアリングが行われ、受講生のキャリアプランに合わせた企業選びをサポートしてくれます。当然、職務経歴書の作成から面接・自己PRの対策方法までしっかりとサポートしてくれるため、IT業界が初めての人も安心して就職・転職に挑むことができます。

また、『KENスクール』では入学前に無料のカウンセリングを実施しており、自身のキャリアプランに合わせたスキルアップ提案も行っています。目標があるけど何から手を付けて良いか悩んでいる方は、一度無料カウンセリングを受けて、身につけるべきスキルなどを明確にすると良いでしょう。

評価が低い部分

オンライン対応は一部のコースのみ

2021年5月時点では『KENスクール』は一部のコース以外、基本的に通学形式でのレッスンのみの対応になっています。

これは「現場重視のレッスン」を実現するためには仕方ないわけですが、今の状況的にもう少し幅広くオンライン形式のレッスンに対応してもらえると嬉しいですね。

ただ、オンラインに対応したがためにレッスン内容の質が下がってしまっては元も子もないので、なかなか難しいのかもしれません。

料金設定が若干高い

プログラミングスクールは基本的に結構お金が掛かるものです。しかし、近年たくさんのプログラミングスクールが登場して市場競争が激しくなっており、料金設定を安くしているプログラミングスクールもたくさんあります。

そのため、相対的に見ると『KENスクール』の料金設定は若干高く見えます。その分、現場に近い環境で学習できたり、講師と1対1で授業を受けるといった質の高いレッスンを受けることができるますが、それにしてもちょっと高いと感じるかもしれません。

ただ、もう少しだけ安く設定してもらえれば、「『KENスクール』でプログラミングに挑んでみよう」という人が増えると思うのですが…

『KENスクール』はどんなスクールか

受講形態について

基本的に通学形式

『KENスクール』の受講形態は基本的に通学形式となります。

オンライン形式に比べて時間や場所に融通がきかないですが、『KENスクール』には通学形式ならではのメリットもあります。

1つは専用機材が豊富に揃っているということです。現場で使われるような専用機材を使って授業を受けることで、実戦により近い環境で学習することができます。

また、オンライン形式より受講生の様子を見ることができるため、受講生のちょっとした疑問や異変に気づいてくれます。これにより、質の高い学習を進めることができるというメリットもあります。

ただし、授業を受けれる校舎が少ないため、住まいの場所によっては通うことが厳しいという方もいるでしょう。

『KENスクール』の校舎一覧
  • 関東
    • 新宿本校
    • 池袋校
    • 北千住校
    • 横浜校
  • 東海
    • 名古屋校
  • 関西
    • 梅田校
  • 北海道
    • 札幌校

なお、2021年1月に開校した『KENスクールオンライン』ではWeb関連のスキルを学習できるコースが用意されています。Web関連のスキルアップを目指している方は、『KENスクールオンライン』での受講も検討すると良いでしょう。

1対1の個別授業

受講生1人に対して1人の講師が付いて授業を受けます。

講師が常に付いているため、疑問や不明点が浮かんだタイミングですぐに解決できますし、講師の人も受講生の異変などにすぐ気づいて、素早くサポートしてくれます。

ただし、状況によっては講師1人に対して受講生5人という場合もあるようなので、完全にマンツーマンで学習を進めたいという方は、他のスクールを検討した方が良いでしょう。

コースについて

『KENスクール』学習できるコースは大きく分けて「Web・DTPデザイン」、「プログラミング」、「ネットワーク」、「CAD」、「オフィス」の5つがあります。

Web・DTPデザインコース

このコースではHTML/CSSやJavaScriptを使ったWebデザイン、PhotoshopやIllustratorを使ったデザインなどに対応しています。

多彩なコースが用意されているので、自身のキャリアプランに合わせたコースが1つはあるはずです。

プログラミングコース

C/C++を使った組み込み分野から、Webプログラミングやスマホのアプリ制作といった幅広い分野を網羅しています。

これほどまで網羅性の高いスクールは、なかなか無いでしょうね。

ネットワークコース

ネットワークエンジニアとして取得しておきたい資格「CCNA」や「CCNP」の取得を目指したコースや、サーバ構築技術の習得を目指したコースが用意されています。

CADコース

「CATIA」「NX」といった3D CADを学習するコースと、建築分野で圧倒的なシェアを誇る「AutoCAD」を使った2D CADを学習するコースが用意されています。

こちらはあまり力を入れていないコースのようで、ツールを使ったモデル作成等に留まり即実戦には活かせません。そのため、このコースで学習したことをベースに、さらにスキルアップを目指した学習を継続する必要があるでしょう。

オフィスコース

コース名から分かるとおり、Microsoft Officeに焦点を当てたコースになります。「Excel」「Word」「PowerPoint」「Access」といったオフィスソフトを使った基本的な操作から、VBAなどを使った応用的な操作まで幅広く対応しています。

また、MOS資格取得を目指すコースも用意されており、とりあえず資格を取得したいというニーズにも応えてくれます。

料金プランについて

各コースによって料金は大きく異なります。

基礎的なコースは1~10万円前後ですが、専門性が高くなってくると10万~50万円近く掛かります。「ちょっとエンジニア目指してみようかな」という軽い気持ちでは、なかなか手が出せない金額ですね。

とくにネットワークコースは全体的に高く、もっとも高いものだと100万円を超えるコースも有ります。条件の良い就職・転職まで結び付けば、十分取り返すことが金額ですが、それにしてもちょっと高いと感じますね。

ただし、意味もなく料金が高いわけではありません。その料金に見合った質の高い学習を受けられるのが『KENスクール』の特長です。

「絶対エンジニアになってキャリアアップしていくんだ!」という強い気持ちがあるのであれば、『KENスクール』はその気持ちに応え、キャリアアップに繋げてくれる心強いスクールと言えるでしょう。

まとめ

『KENスクール』は通学形式のスクールの中では非常に優れており、多くの実績を積んでいるスクールです。

基本的に通学形式でのレッスンになるので、通学形式でも問題無いという方は『KENスクール』を候補の1つに入れておくと良いでしょう。

KENスクール[ピーシーキョウシツ]
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