『techgym』学習教材のメリット・デメリットをエンジニアが解説

エンジニアの需要拡大に合わせて、プログラミングのオンラインスクールが多数存在しますが、教材も充実してきています。

ここでは『techgym(テックジム)』が販売している下記2つの教材について、エンジニア目線でどういった内容のものなのか、そして、購入するにあたってのメリット・デメリットについてまとめました。

  • Python基礎コース
  • AIエンジニア養成コース
目次

Python基礎コース

概要

『Python基礎コース』は1章から7章までで構成されています。Pythonの基礎的なコーディング方法を学習できる教材になっており、「Pythonをこれから始めてみよう」という方をターゲットにした教材になっています。

ただし、価格は187,000円(税込)とかなり高額なものになっています。

学習内容

教材の構成は下記通りとなっています。

教材の章構成
  • 第1章「じゃんけんゲームを作る」
  • 第2章「間違い探しゲームを作る」
  • 第3章「野球シミュレーションゲームを作る」
  • 第4章「カジノゲームを作ろう」
  • 第5章「発展系の書き方をしよう」
  • 第6章「ブラックジャックゲームを作ろう」
  • 第7章「卒業課題」

章構成を見ていただいてもわかるとおり、ゲームの作成を通してPythonの基礎的なコーディングスキルを学習することができます。作成する対象がゲームなので楽しみながら学習できるという点がポイントですね。

章の始めのほうでは、Pythonの構文について学習して、Pythonのコーディングはどのようにして記述するのかを習得できます。Pythonを一度も触ったことがない人でも学習できるようになっています

章の後半になるになると応用的なコーディングやライブラリを使ったコーディングの方法などを学びます。この辺りになるとPythonを有効に使う方法を習得できるようになり、できることの幅が一気に広がります。

最終的には仕様変更に合わせて自分でコードを組むことを目指します。

AIエンジニア養成コース

概要

『AIエンジニア養成コース』は0章から15章までで構成されています。Pythonの基礎的なコーディング方法は習得していることを前提にした教材となっています。そのため、Pythonのコーディングに慣れていない人にとっては非常に難しい内容となります。

Pythonをすでにマスターしている人は、この教材を通して「AIはどういったもので、どのように構築されているか」を学習することができます。

ただし、価格は385,000円(税込)とかなり高額なものになっています。専門性の高い分野なので仕方ないのかもしれませんが、それでも簡単に手を出せる価格ではありませんね。

学習内容

教材の構成は下記通りとなっています。

教材の章構成
  • 第0章「データ分析入門とデータ可視化」
  • 第1章「教師なし学習と自然言語処理入門」
  • 第2章「特徴量エンジニアリング」
  • 第3章「回帰問題」
  • 第4章「分類問題」
  • 第5章「実践ビジネスデータ分析」
  • 第6章「AIのための統計学入門」
  • 第7章「DeepLearning基礎」
  • 第8章「DeepLearning応用」
  • 第9章「GANによる画像生成とRNN/LSTMによる自然言語処理」
  • 第10章「衛星データと機械学習」
  • 第11章 「アンサンブル学習と精度向上手法」
  • 第12章「AI活用 WEBサービスを作ろう(オリジナル画像判定)」
  • 第13章「AI x IoT(センサーデータ分析と画像分類・物体検出)」
  • 第14章「効果検証に機械学習を導入しよう」
  • 第15章「推薦システムを作ろう」

章構成を見ると最初は機械学習やディープラーニングで使用するライブラリなどの使い方から始まります。その後、ライブラリなどを使って機械学習ディープラーニングを行う方法について解説されます。機械学習とディープラーニングはAIにとって重要な要素なので、最初のほうで抑えておくのは理に適っています。

また、数値解析や統計学、データの分析手法なども学習内容として含まれており、プログラミングだけではなくAI構築に必要な知識なども身につけることができます。この辺りはこの教材ならではの強みと言えるでしょう。

最終的にはAIによるオススメのコンテンツ紹介などをしてくれるシステムを構築できます。ここまでできるようになれば、AIの基本的な部分は身につけたと言って良いでしょう。

techgymの教材を導入するメリット

体系的に学習できる

『Python基礎コース』はPythonを学習するために必要な情報が順序立てて作られています。そのため、無駄が少なく効率よく学習できます。

たとえば、インターネットで調べながらPythonを学習しようとした場合、情報の粒度が違っていたり、情報のまとめ方が違っていたりして、学習において本質的ではない部分で時間を取られたりします。また、学習した濃さが部分的に異なることにもなります。

まとまった教材で学習すると、このような心配をすること無く学習できるため、結果として学習した内容に自信がつき、さらにPythonを学習する意欲が沸いてくるでしょう。

『AIエンジニア養成コース』についても同様です。とくにAI分野の学習教材はまだ「コレ!」という物が定まっていません。AIの構成は非常に広範囲に渡るため、教材としてまとめるのはなかなか大変なものです。

インターネットで調べながら学習しようものなら、あらゆる情報をさまざまな箇所から集め、それらを自身でまとめ上げる必要があります。これは想像以上に大変な学習方法です。

したがって、体系的にまとまっている教材を使って学習することは、AIに関する学習においては非常に有効な方法です。「AIを学びたいけど、どこから手を付けて良いかわからない」といった方は、この教材の導入を検討すると良いでしょう。

学習サポートを受けられる

どちらの教材も購入すると「Slackサポート」「ZOOMサポート」を受けることができます。

「Slackサポート」では会員の人との情報交換や、トレーナーへの質問、運営の要望などを気軽に相談することができます。

また、「Slackサポート」はビジネスコミュニティの場としても有効活用できます。同じように学習を進めている人や、実際に現場で働いている人の話を聞けたりと、教材に載っていること以上の情報を手に入れることができます。

「ZOOMサポート」ではテックジムのスタッフが対応します。技術的な疑問点などはこちらのサポートを使うとスムースに解決できるでしょう。

デメリット

教材としては高額

究極的な話をすると、教材の内容はインターネット上で見つけることができます。つまり、お金を出さなくても情報は存在しているというわけです。そう考えると187,000円や385,000円という価格は非常に高価に感じます。

ただし、メリットでも述べた通り、体系的に構成された教材なので学習をとてもスムースに進めることができます。「時は金なり」という言葉もある通り、学習に要する時間もまた重要です。どちらに重きを置くかによって選択すると良いでしょう。

まとめ

techgymが販売している教材のメリット・デメリットをまとめてみましたが、参考になったでしょうか。かなり高額な教材なので躊躇していしまいますが、メリットもある教材であることは確かです。

自身のモチベーションや環境によって、導入すべきかどうかをよく吟味して購入すると良いでしょう。

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