『HHKB HYBRID Type-S』をエンジニアが徹底レビュー

キーボードにこだわり始めると、必ず出会うことになるであろう『HHKB』シリーズ。プログラミングブログ記事作成など、長時間タイピングを行う人は一度は見聞きしたことがあるのではないでしょうか。

この記事では、『HHKB』シリーズを10年以上使い続けてきたエンジニア歴14年目を迎える筆者が、現行最新の『HHKB HYBRID Type-S』を長期間使ってみた感想を「良かったところ」、「イマイチなところ」に分けて紹介します。

目次

HHKB HYBRID Type-S』の概要

キーボードメーカーとして有名なPFUの主力製品である『HHKB』シリーズのフラッグシップモデル

フラッグシップということもあり値段は張りますが、その値段に見合う製品に仕上がっています。

キーボードのキモであるスイッチ機構には東プレ製の「静電容量無接点方式」を採用しており、極上の打鍵感を実現しています。また、『HHKB HYBRID』シリーズはBluetooth接続にも対応しており、非常に利便性にも優れた製品になっています。

キーボード沼にハマったら、一度は手にすることになるであろう定番キーボードと言えるでしょう。

『HHKB HYBRID Type-S』の主な仕様

『HHKB HYBRID Type-S』の主な仕様は下記通りです。

キー仕様静電容量無接点方式
シリンドリカルステップスカルプチャ形状
押下圧:45g
ストローク:3.8mm
キーピッチ:19.05mm
接続インターフェース無線:Bluetooth Ver4.2LE Class2
有線:USB Type-C
無線接続距離最大10m
サイズ(mm)幅 294×奥行 120×高さ 40 (キートップ上面まで)
重量540g (電池含まず)
電源単3形乾電池×2本、USBコネクターからの給電
動作時間アルカリ乾電池使用時の目安:約3カ月
サポートOSBluetooth接続:
Windows 8.1 / Windows 10
macOS 10.14以降
Android 4.4以降
iOS 11.4以降
iPadOS 13.0以降

USB接続:
Windows 7 / Windows 8.1 / Windows 10
macOS 10.12以降
PFU
接続方式:無線/有線
相場価格:35,000円

『HHKB HYBRID Type-S』の特徴

ここからは『HHKB HYBRID Type-S』の特徴について紹介します。

究極の打鍵感

https://www.pfu.fujitsu.com/direct/hhkb/detail_pd-kb800b.html

キーボードのキモであるスイッチ機構には東プレ製の「静電容量無接点方式」を採用しており、至高の打鍵感を実現しています。また、無接点(底打ちなし)でスイッチングするため、指に負担を掛けることなくタイピングできます。

静音性を重視したタイプ音

『HHKB』の静音対策されていないシリーズは、若干「カチャカチャ」とした高音域が目立つタイピング音がします。このタイプ音は心地良いという側面もありますが、逆に周囲に迷惑を掛ける可能性があるという側面も持っています。

『HHKB HYBRID Type-S』はこの問題に対応しており、タイピング音がとても抑えられています。したがって、会社などに持ち込んで使ったとしても、周囲への迷惑を気にすることなくタイピングできます。

高耐久性

こちらも「静電容量無接点方式」が故のの特徴となります。無接点なので接点部分に物理的な摩耗はなく、経年による劣化が極端に少ないという特徴があります。その耐久性はメカニカルキーボードをも凌ぎます。

持ち運べるコンパクト設計

https://www.pfu.fujitsu.com/direct/hhkb/detail_pd-kb800b.html

『HHKB』シリーズは極限までムダを省いたキー配列になっており、その大きさはA4ハーフサイズ強のコンパクトサイズです。そのため、持ち運んで使うこともできますし、デスクスペースを圧迫することなく使うことができます。

Bluetoothによる無線接続

https://www.pfu.fujitsu.com/direct/hhkb/detail_pd-kb800b.html

また、『HHKB HYBRID』シリーズはBluetooth接続にも対応しており、利便性にも優れた製品になっています。最大4台のデバイスとBluetoothでペアリングすることができ、ショートカットキーで簡単に切り替えできます。

PFU
接続方式:無線/有線
相場価格:35,000円

『HHKB HYBRID Type-S』の感想

ここからは『HHKB HYBRID Type-S』を実際に使ってみて感じたことについて、以下の項目に分けて紹介します。

  • 良かったところ
  • イマイチなところ

HHKB HYBRID Type-S』の良かったところ

まずは『HHKB HYBRID Type-S』の良かったところについて紹介します。

打鍵感は最高の一言

『HHKB』シリーズの購入を考えている方の多くは打ち心地、つまり打鍵感が気になっていると思います。極上の打鍵感を得るために『HHKB』シリーズが気になっていると言っても過言ではないでしょう。

では、『HHKB HYBRID Type-S』の打鍵感はどうだったかというと…当然文句なしです!適度な反発力と深いストローク、そして、スコッと沈む気持ちよさ。どの部分から見ても「完璧」と言っても良いのではないでしょうか。

この深さが完璧な打鍵感をユーザーに提供してくれる

ちなみに仕様上は押下圧45gとなっていますが、以前使っていた押下圧45gの『HHKB Professional2 Type-S』と比較すると、少し軽くなっているように感じます。体感としては40gくらいですね。

ただ、以前の記事で紹介した『Mac用REALFORCE(荷重30g)』のように指を置いただけで入力されるほど軽くはないため、安心して指をホームポジションに置いてタイプすることができますよ。

HHKB HYBRID Type-S』でタイプしているだけで、仕事が捗るような感覚になれるので、少しでも快適な環境で仕事をしたいと考えている方は購入を検討することをオススメします。

周りに迷惑を掛けない静音性

『Type-S』を冠しているだけあって、静音性に関しても文句ありません。落ち着いたコトコトコトという感じの落ちついた音が静かに鳴る程度です。

テレワークが主流になりつつある昨今、通話中にタイプ音をマイクが拾ってしまい、通話相手に不快感を与えてしまうという問題があります。しかし、このキーボードであればノープロブレムです。もちろん、職場やカフェにに持っていって使っても周りの人に迷惑を掛けることはないでしょう。

青軸のように爽快なタイプ音を楽しむことはできませんが、周囲を気にせず使えるのはありがたいものですね。

HHKB HYBRID Type-S』とHHKB HYBRIDの音の比較動画を下記にアップしておきます。

HHKB HYBRID Type-S
HHKB HYBRID

無線接続の利便性

『HYBRID』シリーズはBluetoothによる無線接続に対応しています。最大4台まで無線接続が可能となっており、キー操作によって簡単に接続機器を切り替えることができます。

切り替え方法は裏面にも記載されていて親切

切り替えはとてもスムースで、会社用のPCとプライベート用のPCであるMacBookを切り替えながら使用していますが、切り替えに手間取ることはありません。

コードレスってやっぱり良いですよね。机の上がスッキリして掃除とかもしやすいですし、MacBookをリビングに持っていって使うときも、パッと持っていくことができて、いつでもHHKBの環境でタイピングできます。

机の上もスッキリして最高!

無線接続は2本の単三電池によって電力をまかなっているのですが、このバッテリー持ちも素晴らしいです。一般的なアルカリ電池を使えば約3か月持続するとのことですが、実際に趣味でのプログラミングやネットサーフィンなどで使い続けてみたところ4か月ほど持続しました。1日の使用時間によって変わりますが、これだけ持てば十分ですよね。

また充電式の内蔵バッテリーではないので、バッテリー劣化を気にしなくて良いというのもプラスポイントですね。高価なキーボードなので長く使い続けたいですから。

こんな感じで2本の単三電池が入っている

有線接続はUSB Type-C

無線接続が最大の特徴である『HHKB HYBRID』シリーズですが、もちろん有線による接続にも対応しています。有線接続で接続している場合は電池を消費しないので、電池が無くても使えます。

そして、接続方式は便利な「USB Type-C」を採用しています。製品によっては、未だに「USB micro-B」を採用しているものもあったりするので嬉しいですね。上下を気にすることなく、サクッとさせる「USB Type-C」はやはり最高です。

PFUの「ユーザーに最高の環境を!」という姿勢が反映されている製品と言えるでしょう。

USB Type-Cで有線接続ができる!

HHKB HYBRID Type-S』のイマイチなところ

ここからは『HHKB HYBRID Type-S』を実際に使ってみて、イマイチだなと感じたところを紹介します。

『HHKB HYBRID Type-S』のイマイチなところ一覧

重量が少し気になる

無線接続のために2本の単三電池を入れる必要があるのですが、その代償として重量が増している点が少しマイナスポイントですね。まあ、こればかりは仕方ないわけですが。

以前使っていた『HHKB Professional2 Type-S』は「軽っ!」と感じましたが、『HHKB HYBRID Type-S』は少しズッシリと感じます。

やはり電池はちょっと重い

持ち運びをメインで考えているのであれば、この重量は少し厳しいかもしれません。
『HHKB』のコンセプトは「持ち運んでいつでも同じ環境でタイピングしよう」というものなので、コンセプトとも少し相反するものになっているかなと感じます。

といっても無線接続の利便性と天秤を掛けると、無線接続の利便性が勝っているので、トータルで見たら『HHKB HYBRID Type-S』は過去最高の『HHKB』と言えるでしょう。

無線接続が極まれにバグる

これは1年以上使い続けて3回くらいしか発生していませんが、極まれに無線接続時のキー入力がバグります。

具体的に言うと、押下していないのに直前に入力したキーが入力し続けた状態になるという現象です。

不具合発生時の例

「ありがっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっっt」

これが発生すると、一度HHKBの電源を切って再接続しないといけません。おそらくBluetooth接続に不具合を抱えているのかなと思います。

ただ、問題が発生した3回ともMacBookとの接続時だったので、MacBookとの相性なのかもしれませんが。

[2021/5/30 追記]
さらに使い続けてきましたが、この不具合はまったく発生しなくなりました。もしかしたらMacBook側の問題だったのかも。とりあえず記録として残しておきますが、この不具合については気にしなく良いと思います。

まとめ

全体的にみて「完全無欠のキーボードか」と言われれば、そうとは言い切れない部分もあります。しかし、過去最高の『HHKB』であるのは間違いありません。

音を気にしなければならない環境であれば、『HHKB HYBRID Type-S』を買っておけば間違いないでしょう。これほどユーザーを気持ちよくさせてくれるキーボードはこれ以外にないと思います。

PFU
接続方式:無線/有線
相場価格:35,000円

もし、音を気にしなくても良い環境ならば、下記の『HHKB HYBRID』も検討してみた方が良いです。こちらは打鍵音がそれなりに響きますが、打鍵感は『HHKB HYBRID Type-S』を凌ぐ気持ちよさがあるように感じます。

PFU
接続方式:無線/有線
相場価格:30,000円前後

HHKB HYBRID』のレビュー記事はこちら

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